アイフィスジャパンでは「伝えるのその先へ」をキーワードに、
お客様のベストパートナーを目指し、一層精進していく所存です。
そんなアイフィスジャパン2022年の取り組みをご紹介いたします。

特集アートの力

アートの力
『ありがとう』 梅宮俊明
©口と足で描く芸術家協会
アイフィスジャパンは「デザイン」を事業の柱の1つとし
デザインソリューションを多数提案してまいりました。

今回はそのつながりの一環として、障がい者アートの世界的協会で
ある「口と足で描く芸術家協会」と
そこに所属する画家様をインタビューしてきました。

2022年 ESGの取り組みについて

アイフィスジャパンのESGに関する取り組みについてご紹介いたします。
取締役 本多雅
全社員及び環境や社会にやさしいワークスタイル
取締役 本多雅
ファンドディスクロージャーBG部門長 粟屋真
変化するデザインニーズに応え「伝える」のその先を目指す
ファンドディスクロージャー
BG部門長 粟屋真
ドキュメントソリューションBG部門長 高橋和伸
ITで環境に配慮した業務改善を実現
ドキュメントソリューション
BG部門長 高橋和伸

特集アートの力

アイフィスジャパンは「デザイン」を事業の柱の1つとし
デザインソリューションを多数提案してまいりました。
今回はそのつながりの一環として、
障がい者アートの世界的協会である「口と足で描く芸術家協会」と
そこに所属する画家 梅宮俊明様にお話をうかがいました。
プロフィール
<プロフィール>
梅宮俊明
1966年8月、東京都生まれ。19歳の時に自動車事故で脊椎を損傷し、四肢マヒとなる。自立への道を模索する中で油絵に出会い、「口での描画」(口に筆をくわえて油彩画を描く)を開始。現在は社会福祉協議会において、月2回の描画レッスンを受けている。「障がいを持っている仲間たちに少しでも夢を与えられる絵を描きたい」と奮闘中。
「口と足で描く芸術家協会」について
生まれつき両腕がない人たち、病気や事故などで両腕が自由に使えなくなった人たちの経済的自立を支援する組織。1956年にリヒテンシュタイン公国で設立され、日本では1961年から活動を継続している。現在では世界72の国と地域で、約800名の口と足で描く芸術家が所属。作品やグッズの販売を通じて、障がい者の方が芸術家として一定の収入を得られるよう支援している。松澤雅美さんは、協会の活動を事業とする国内代表機関「口と足で描く芸術家出版」の代表。
絵画との出会い、きっかけは広報誌の取材記事
ー梅宮さんは、19歳の時に自動車事故に遭われたとうかがいました。
梅宮:「はい。事故に遭って、胸から下くらいの感覚がなくなりました。腕は、肘から30cmぐらいまでは感覚があるのですが、そこから先はまったくなくて。肘は曲げられるものの、腕を下ろす動作は重力に頼っています。足はまったく感覚がありません」
ー梅宮さんが絵を描き始めたきっかけについて教えてください。
梅宮:「きっかけは、父が亡くなったことです。当初、僕は父と母を中心に面倒を見てもらっていましたが、父が亡くなってから母の介護負担が大きくなってしまいました。そこで役所の方などに相談し、社会福祉協議会(社協)に関わるようになったんです。そしてちょうどその頃、口でパソコンを操作する様子を取材したいということで、社協の広報誌に取りあげていただきました。そこに自分のメールアドレスを載せたら、同じような境遇で、絵を描いているという方から連絡があって。『よかったら社会福祉協議会でやっている絵画教室に遊びに来なよ』って言われて、そこからですね。そこで先生や描いてる方たちと出会い、みんなの協力があって描き始めるようになりました」
ー松澤さんが活動する「口と足で描く芸術家協会」と、出会われたのはどんなタイミングだったのでしょうか?
梅宮:「もう、協会に入って11年、12年ぐらいになりますかね」
松澤:「入会という形で参加されたのは、たしか2009年頃だったと思います」
梅宮:「そうですね。今でもお世話になっている絵の先生が、協会のことを知っていて。それで『やってみたら』って言われたんですよ。一度、東京駅の展覧会に行った時にすごく感銘を受けたのですが、そこで見た絵がすごく上手で。自分が絵を出すのは絶対に無理だと思いました。そこで一度は諦めたのですが、2006年に展覧会で『全国肢体不自由児者父母の会連合賞』を受賞することができたんです。それがきっかけで、今度はやってみようかなと」
松澤:「梅宮さんは、協会の画家5名で『5人展』っていうのを2012年から不定期で行うなど、独自の展覧会なども開催されています。最近はコロナの影響などもあって思うように開催できていませんが、協会を通じて同じような境遇の人や同じように絵を描く人と交流されたりもしています」
色使いに特徴があり、それがいいって言うお客様も多い
ー今回、本特集に掲載させていただいた作品『ありがとう』についておうかがいします。この絵を描こうと思った理由や、制作途中のエピソードなどがあれば教えていただけますか?
梅宮:「きっかけは単純で、僕がブルーインパルスを好きだからです。だって、かっこいいじゃないですか(笑)。ずっと描きたいとは思っていたんですが、なんとなく描いてこなかったんですよね。でも、絵の先生に『描きたいものを描いたほうがいい』と言われて、描いてみようと。心境の変化には、私の入院経験も影響しています。昨年、出たり入ったりで合計8か月くらい入院していたのですが、その時に医療従事者の方にとても助けていただいたので、そういう意味も込めて描きたいと思いました」
松澤:「昨年5月には、医療従事者の皆さんに感謝の気持ちを示すという目的でブルーインパルスが都心の上空を飛びましたよね」
梅宮:「エピソードと言えば、実はこの絵には何人か知り合いが登場しているんです。お世話になったお医者さんや看護師さん、そしてリハビリテーションのスタッフさん。その方には完成した作品を見せているのですが、見せたら『あれ、僕でしょ?』と言ってくれました(笑)」
ー医療従事者の方もうれしいと思います。こうして絵を描いてもらって。作品を描く中で、最も苦労したのはどの部分ですか?
梅宮:「こだわったのは雲ですかね。何回も塗り重ねましたから。白だけじゃなく、紫とかオレンジとか、いろんな色を重ねています」
松澤:「梅宮さんは協会の中でも色使いに特徴がある画家さんで、それがいいって言うお客様も多いんですよね」
『ありがとう』
『ありがとう』
©口と足で描く芸術家協会
困っている障がい者を見かけたら、ぜひ声をかけてほしい
ー次の質問です。梅宮さんにとって絵、アート、芸術とはなんでしょうか?
梅宮:「『生きてる証』って言うんでしょうか。絵は残るじゃないですか、形として。やっぱり、残るものをつくりたいという思いが一番にあります。それと、多くの人に見ていただいて、『良いね』って言ってもらえたら単純にうれしいです」
ー現在描かれている「山崎のウイスキー」の絵も素敵ですね。絵の題材はどうやって選んでいるのでしょうか?
梅宮:「基本的には、撮影してもらった写真やインターネット上にある画像を参考に描いています。インターネット上の写真はそのまま描けないものもあるので、それを参考にアレンジを加えることもありますね。ウイスキーの写真は、家で撮影したものです。好きなものを描いている時は、やっぱり楽しいですね」
松澤:「梅宮さん、『次はこんなものを描いてみたい』とかはありますか?」
梅宮:「最近は小規模な実演が多かったので、そろそろ大きいものを描かなきゃ……と思っています。次は、旅行にいったイタリアの絵を描きたいですね。ローマとフィレンツェに10日間くらい行ったのですが、とても良かったです。向こうは石畳が多いので、車いすでの移動は苦労しましたが(笑)」
ー梅宮さんはさまざまなところに実演に行っているとうかがいましたが、バリアフリーに関して変化を感じるところや、これからもっと変わっていってほしいところはありますか?
梅宮:ハード面は、昔に比べてだいぶ良くなったと思います。ソフト面もそうですね。道で『大丈夫ですか?』と声をかけていただく機会は増えました。ただ、都会はだいぶ変わったと思いますが、それに対して地方はまだ遅れている印象です。入り口に大きな段差があったり、車いすでは入れなかったりするお店もたくさんありますから」
松澤:「バリアフリー環境は、全体的に見ればまだまだですね。以前、ある空港を使用した際、機内の座席に向かうために使う専用の車いすが1台しかなく、10人以上が順番を待った――ということもありました。日本では専用の車いすを使うしかないのですが、海外では『普段の車いすでもOK』の国もあります。日本ももっと融通が利くようになるといいですね」
プロフィール
ー最後に、本ページを読んでくださった方にメッセージをお願いします。
梅宮:「アート的な観点では、僕の作品を見て感動してくれたらうれしいです。社会的な観点で言うと、困っている障がい者を見かけたらぜひ声をかけてほしいなと思います。大丈夫な時は『大丈夫です』とお伝えするので、まずは一度声をかけてもらえれば。皆さんの一言がとてもうれしいですし、私たちの助けになります」
口と足で描く芸術家協会では今回取材を行った梅宮さんをはじめ
日本でも多くの画家が活躍しています。

彼らの活動詳細は協会公式WEBサイトにて紹介しています。
また作品の一部はネットショップにて購入可能です。

弊社はこれからも障がい者アートを応援いたします。

(外部サイトに移動します)

2022年 ESGの取り組みについて

アイフィスジャパンは25年以上にわたり金融ソリューションを提供してまいりました。
事業の持続的成長と持続的な社会の実現に向けて当社が取り組んでいる活動をご紹介いたします。
近年、気候変動問題や環境に対して社会的な関心が高まり、またお客様の主力商品が「SDGs」「脱炭素」などをキーワードにした、ESG関連商品が主流になる中、当社においても数年前よりESGを意識した業務対応を増やしています。まだ改善すべき点は多々ありますが、例えば社内配布用資料のコピー廃止、電子制作ワークフローの確立等、必要なものはしっかりと残しながら品質や生産性を担保し、協力会社を含めた全社員及び環境や社会にやさしいワークスタイルを模索しています。
また、当社では数年前よりデザイン分野に力を入れ、「伝える」のその先へをテーマに、エンドユーザーの視点を忘れずに、当社の制作物を手に取って頂ける全ての皆様に対して感動を与える事ができる制作活動に取り組んでいます。今年の年賀状にご協力頂いた『口と足で描く芸術家協会』の画家である梅宮様も口で多くの作品を描いており、その作品は私たちに「勇気」「強い意志」「インスピレーション」「公平」の4つの価値を感じさせます。これらの視点を一人ひとりが持ち続け、お客様のベストパートナーとなれるよう社員一同邁進する所存です。
是非今後とも変わらぬご厚誼とご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
取締役 本多雅
取締役 本多雅
全社員及び環境や社会にやさしいワークスタイル
金融ドキュメントの制作・デザイン領域に関して、投資家本位の資料作りと言われて久しくなりました。当社も業界他社に先駆けUCDA賛助会員として加盟し、お客様のサポートを行ってまいりました。関係各所の皆様のおかげもあり「分かりやすい、伝わりやすい資料作り」については、多くのお客様より評価をいただけるようになったと自負しております。
一方、ここ最近は業界ニーズに変化が現れていると実感します。従来の「分かりやすい、伝わりやすい」に加えて、「投資家の皆様に商品を選んでいただくための手助けになっているか」という点を強く求められていると感じる機会が多くなりました。
そのようなニーズに応えお客様のベストパートナーとなれるよう、定期的に営業と制作チームでクリエイティブに関するディスカッションを行っております。お客様が本当に伝えたいことは何か。正しく、分かりやすく伝えるだけでなく、受け手の印象に残るための工夫など少しでも良いご提案ができるよう励んでおります。
金融商品の特性を理解したドキュメントの作成や従来のお客様のご要望を加味しながら、その範囲にとどまらず、さらにお役に立てる存在になれるよう社員一同邁進してまいります。今後もそのような機会を少しでも多くいただければ幸いです。
変化するデザインニーズに応え「伝える」のその先を目指す
ファンドディスクロージャーBG部門長 粟屋真
ファンドディスクロージャー
BG部門長 粟屋真
お客様の業務課題を解決するサービスを行っている当社にとって、環境への配慮およびニューノーマル時代の働き方改革は喫緊の課題でした。これら両方を実現するために、まず我々が取り組んだのがデザイン制作工程のデジタル化です。
従来この工程は紙を出力して行われていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により在宅の機会が増え、フローの見直しを迫られました。スピーディ且つ高品質なデザイン制作フローは当社の強みの一つであり、当初はやり方を変えることへの不安、リスクなど、現場では出来ない理由ばかり目立っていました。しかし、何が問題なのか?それはなぜ問題なのか?と現状の課題を深堀りしながら、営業、アシスタント、制作現場と関係各所を巻き込んで、関わる全ての人が効率よく仕事に取り組めるようなフローの確立を目指しました。
その結果、それまで大量に発生していた校正紙の出力を80%削減することができたり、在宅からでも出社時と同じようにデザイン制作工程を進めることに成功したりと環境配慮、コスト削減、デジタルトランスフォーメーションによる働き方改革を進めることができました。
ビジネス環境の変化が著しい昨今、あらゆる変化に対応しながらお客様と共に持続的成長をしていけるサービスをこれからも提供して参ります。
ドキュメントソリューションBG部門長 高橋和伸
ドキュメントソリューション
BG部門長 高橋和伸
ITで環境に配慮した業務改善を実現
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