FX取引の高性能ツール「MT4」とは？その特徴や利用できるFX会社を徹底解説

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「MT4（メタトレーダー）」とは世界中のFXトレーダーが愛用しているFX専用ツールです。豊富なチャートツールを駆使してテクニカル分析を行いたいトレーダーや自動売買システムを最適化して利益を狙いたい人におすすめです。MT4を利用できるFX口座には、FXTF、OANDA JAPAN、JFXなどがあります。

MT4とはFX取引のプラットフォーム

MT4とは、MetaQuotes（メタクオーツ・ソフトウェア）社が開発したFX取引のプラットフォームです。正式名称は「MetaTrader 4（メタトレーダー4）」で、チャートを自由自在にカスタマイズできるという特徴を持っています。

「FX取引のプラットフォーム」と聞いてピンとこない方は、パソコンのOS（オペレーションシステムとアプリケーション）をイメージしてください。例えば自分のパソコンにWindowsが搭載されている場合は、WindowsというOSがあってはじめてWordやExcelをはじめとする多種多様なアプリケーションが使えます。MT4は、ここでいうWindows OSのようなものです。

MT4は高性能なので単独でも利用できますが、さまざまな分析専用ソフトやツールとの連動も可能です。50種類を超えるテクニカル分析ツールを使って、マーケットの現状把握や精度の高い予測などプロトレーダー級の相場分析ができるので、世界中のプロトレーダーに愛用されています。

MT4はなぜFXトレーダーに人気なのか

MT4は2005年のリリース以降、FXツールとしてトップクラスの人気を誇っています。プロ、アマチュアを問わずFXトレーダーに高く評価されている理由は拡張性の高さにあります。

多種多様な機能を持つパソコンと同様に、MT4にも実にさまざまな機能があります。例えば、MT4のテクニカル分析機能には50種類以上あるインジケーターを組み合わせられるだけでなく、独自のインジケーターを作成してテクニカル分析ができます。また、瞬時に複数インジケーターの表示・非表示を切り替えられるため、機敏な売買が可能になります。

また、MT4ではEA（自動売買ロジック）を使ったシステムトレードができる他、プログラミングの知識があれば独自のEAを開発することもできます。個々のFXトレーダーが持つ独自ルールにフィットし、さらに24時間のトレードを可能にする自動売買システムも備えています。

多種多様で高い機能があることが、MT4が多くのFXトレーダーに選ばれる理由ですが、ここでは中でも優れた機能を3つ紹介します。

カスタマイズできる豊富なチャートツール

MT4の大きな魅力の１つに、以下のように、豊富なツールを使ってチャートを自由にカスタマイズできる拡張性があります。

①複数のチャートを自在に配置

MT4では、複数のチャートを好きな大きさで好きな位置に配置できます。

例えば、米ドル/円の取引を行いながら、ユーロ/米ドル、ユーロ/円の相場も同時に監視したい場合は、米ドル/円のチャートを大きく見やすい位置に表示し、他の通貨ペアは小さく用意することなどが可能です。また、複数の時間軸でマルチタイムフレーム分析（長期足と短期足それぞれのトレンド方向が揃っているかなど、相場の方向性やエントリーポイントを見極めるための分析）を行う際に、様々な時間足のチャートを並べることも簡単です。

チャートは、マウスで矢印を操作して大きさを変え、ドラッグして好きな位置に移動できるため、非常に便利です。

【複数の時間足表示】

②チャートの種類や時間足を変更

チャートの種類は、ローソク足・バーチャート・ラインチャートの3種類から選ぶことができます。また、時間足は、１分・5分・15分・30分・1時間・4時間・日・週・月の9種類から選ぶことができます。

複数のチャートを配置している際に、それぞれ異なるチャートの種類、違う時間足で表示することも可能です。

【3種類のチャート表示】

③チャートの拡大・縮小、自動スクロール

チャートは拡大や縮小ができ、自動スクロールの設定が可能です。

自動スクロールは、相場が進展しても最新のチャートが常に同じ位置に表示される機能です。

④過去相場を確認

MT4チャートは、過去の相場も閲覧ができます。

過去相場の閲覧方法は、チャート画面をマウスでドラッグして過去方向にスクロールするだけなので、非常に簡単です。日足画面では約10年前の相場も確認できます。

【2004～2022年の米ドル/円相場（月足）】

⑤定型チャートの登録

上の機能を使って自分でカスタマイズしたお気に入りのチャートは、定型チャートとして保存ができます。新しい通貨ペアで新規チャートを作る場合などは、定型チャートファイルを呼び出して読み込ませれば、瞬時にお気に入りのチャートに変身します。

FXで勝つためには、トレードの目的に応じて、複数の通貨ペアや株式相場の状況を様々な時間足を使って監視・分析し、トレードチャンスが来たらタイミングよく参戦することが肝心です。そのためには、MT4のように豊富なツールを使ってチャートを自由にカスタマイズできる拡張性ある取引ツールが重宝します。

インジケーターの豊富さと敏捷さからくる高性能なテクニカル分析

MT4の2つ目の魅力は、以下のようなテクニカル分析機能の優秀さです。

①豊富なインジケーター

MT4には、50種類以上の豊富なインジケーターが標準装備されています。

インジケーターは、相場のテクニカル分析を行う場合に使用するアプリのようなもので、その種類が豊富に装備されていると、幅広く多面的な分析が可能になります。国内のFX会社が用意しているチャートにもテクニカル分析用のツールがありますが、その種類が限られており、様々な視点から多様な分析を行うことは困難です。

例えば、MT4では、トレンド相場とレンジ相場のどちらにも対応できるよう、トレンド用の移動平均線やボリンジャーバンドにレンジ用のMACDやストキャスティクスなどを組み合わせて同時に表示することも可能です。

【複数のテクニカル分析を表示】

②独自開発のインジケーターを追加

MT4には、50種類以上のインジケーターが当初から装備されていますが、それに加えて新たなインジケーターを追加することができます。

追加するインジケーターはトレーダーなどが独自開発したものが中心ですが、ネットを通じ有償・無償で様々なインジケーターを手に入れることが可能です。

③描画機能も便利

MT4には、インジケーターのほか、テクニカル分析用に描画機能も備わっています。

具体的には、垂直・平行ライン、斜めライン、平行チャネル、フィボナッチリトレースメント、矢印などを描画でき、テキストを挿入することが可能です。

【各種ラインの描画】

④敏捷なテクニカル分析表示

テクニカル分析は、MT4のメニューに装備されているインジケーターを呼び出して、チャート画面にドラッグすれば素早く表示することができます。

また、新しく追加で入手したインジケーターは、MT4のデータフォルダ内の特定の場所に格納すればよいので簡単です。

さらに、描画機能は操作が難しくないため、相場分析に必須のサポート・レジスタンスラインやチャネルラインなどを素早く表示し分析することができます。

FXでは、相場状況を迅速・的確に分析できるかが、その勝敗を大きく左右します。MT4には、豊富な相場分析機能が備わっている上、独自のインジケーターを追加することも可能です。テクニカル分析の操作方法も難しくないため、トレードを行いながら並行して分析作業を進めることができます。

簡単に設定できる自動売買システム

MT4の魅力として必ず挙げられるのが、「自動売買システム」です。FXの自動売買システムには、大きく分けて以下の2種類があります。

MT4の「自動売買システム」は後者にあたります。MT4で使えるように開発された自動売買ソフトは「Expert Advisor（エキスパートアドバイザー）」といい、一般的に「EA」と呼ばれています。

また、FXの自動売買システムには「開発型」と「選択型」がありますが、MT4のEAは開発型なので中〜上級者向きと言えます。

EAはシステムに任せてトレードができ、しかも24時間取引できます。そのうえ、EAには必要な分析機能が備わっていて、システムが自動的に判断して取引を行ってくれます。取引が機械的に行われるため、損切りや保有継続の判断はドライであり、心理的要素に影響されないメリットがあります。 ただし、機械的なトレードにはデメリットがあります。それは、判断に柔軟性がないことです。例えば、為替市場は天災や国家的事件が起こるとレートが大きく変動しますが、EAはこのようなときでもルールどおりに取引します。マーケットは24時間動き続けているため、夜眠っている間に大きな為替変動が起こり、「朝起きて見てみると大損していた」ということも起こり得ます。

EAを利用する場合は、外部からシステムを導入するか自ら作成する必要があります。

配布されているMT4のEAは、大きく分けて「無料」と「有料」があります。有料のものはサービス面で優れているものが多いのは事実ですが、無料でも優秀なEAは存在します。実績を作るために、無料で配布しているケースがあるからです。一方で無料のものは口座を指定されるケースがあり、「特定の会社の口座を持っていなければ利用できない」といったEAも少なくありません。 これに対して有料のEAは長期的に実績を積んでおり、実際に使っている人も多いため安心感があります。価格は数千円〜10万円ほどと幅がありますが、「安かろう悪かろう」というわけではありません。それぞれのEAの実績を確認しつつ、自分の取引スタイルに合ったEAを選びましょう。 また、自分でEAを作ることもできますが、MQLというプログラミング言語を使用するため、はじめてだとハードルが高いかもしれません。しかし、手順そのものはシンプルです。MT4の中にある「メタエディター」からEAの作成画面に進み、後は必要な関数を入力しながらプログラミングを行うという流れです。プログラミングに関する知識は必要ですが、基本的にはパソコンとMT4があれば独自でEAの開発が可能です。

MT4の始め方

MT4に対応している口座を開設する

次に、MT4に対応しているFX会社に口座を開設してみましょう。

①MT4に対応しているFX会社は

どのFX会社を選んでも、MT4自体の機能性に差はないため、FX会社を選ぶ際には以下のポイントにも気をつけて見てみましょう。

国内でMT4に対応しているFX会社は9社ありますが、この9社を様々な視点から比較してみました。

ここではMT4（メタトレーダー4）に対応しているFX口座3つを紹介します。

FXTF

「FXTF」は、MT4が利用できるFX会社としてよく知られています。最大の特徴はスプレッドで、ドル円で0.1銭、ユーロ円では0.3銭と国内最狭水準です。また、システム稼働率99％という約定力の高さも魅力です。約定力が低いと注文が殺到した時に売買が成立せず約定拒否となりますが、FXTFではそのようなリスクが抑えられています。ただし、FXTFではスキャルピング（超短期売買）が禁止されているため、短期売買をしたい方にはおすすめできませんので、注意してください。

OANDA JAPAN

「OANDA JAPAN」は世界7ヵ国にオフィスを持つグローバル企業であり、安定した約定力から高く評価されています。69種類と非常に多くの通貨ペアを提供しているため、さまざまな通貨ペアを駆使して利益を狙うトレーダーにおすすめのFX会社です。

JFX株式会社「MATRIX TRADER」

「JFX」は2022年オリコン顧客満足度ランキング FX取引 PC 第1位を4年連続獲得する優秀なFX会社です。元為替ディーラーの名物社長小林芳彦社長が率いるJFXはスキャルピングが可能であることをアピールしていることが特徴ですが、MT4に対応していることも強みとして挙げています。

③口座開設の手順は

最もおすすめのゴールデンウェイ・ジャパンに口座を開設する手順は、次のようになります。なお、MT4口座を作るには、GX口座（基本口座）も一緒に作る必要があります。

【ステップ1】

• 規約・約款を確認する
• 個人情報を入力して申し込む
  氏名・電話番号・メールアドレス・住所・職業・出金先金融機関情報・投資に関する情報など
• 申込み完了後、申込受付メールが届く

【ステップ2】

• 本人確認書類・マイナンバー確認書類を提出
• 本人確認書類を送り審査に通過したら「口座開設完了のお知らせ」が届き、口座開設が完了する

MT4を導入する

それでは、最もおすすめのゴールデンウェイ・ジャパンから、実際にMT4を導入してみましょう。MT4は、デモ口座を作れば簡単にインストールすることができます。

①ゴールデンウェイ・ジャパンのサイトで、FX－MT4－取引システムとメニューを選択します。

②MT4のダウンロードメニューが表示されるので、ここでは、「PCインストール版のダウンロードボタン」をクリックします。

MT4のセットアップファイル（パソコン下部に表示）がダウンロードされるので、開きます。

③MT4のライセンス同意書を確認し、「次へ」をクリックします。

④MT4のインストールが始まります。

⑤インストールが終了すると、デモ口座の申請画面が表示されるので、「次へ」をクリックします。

⑥「新しいデモ口座」を選択し、「次へ」をクリックします。

⑦氏名・連絡先を入力し、「貴社からのニュースレター受取りに同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。なお、デモ口座なので、本名でなくても大丈夫です。

⑧デモ口座のログインID・パスワードが表示されるので確認し、「完了」をクリックします。

⑨デモ口座が登録されると、MT4が稼働します。 画面右下の通信表示が、回線不通から数字に変われば接続がされているので、デモトレードを行うことができます。
以上がデモ口座開設によるMT4の導入ですが、もちろんリアル口座を開設してもインストールすることができます。

MT4のデメリット

MT4のデメリットとして挙げられるのは、以下の2つです。

FX初心者にとっては使いこなすのが難しいこと

MT4は、機能が豊富なため、初心者にとっては難しく感じられるかもしれません。FX取引の経験が浅い人は、例えばインジケーターを選ぶ際に選択肢が多すぎると迷うでしょう。FX特有の用語に不慣れな時期は、余計に難しく感じるかもしれません。 MT4の使い方は、マニュアルを読みながら習得するよりも、実際に使いながら体感的に操作を学ぶほうが早く習得できます。とはいえ、使いこなすには慣れが必要です。PCの操作と同じで慣れるまでは苦労しますが、慣れてしまえば問題なく使いこなせるでしょう。

対応しているFX会社が少ない

実際のトレードでMT4を活用するには、MT4に対応するFX会社の口座を持つ必要があります。国内では、9社がMT4に対応しています（2019年6月現在）。MT4を使ってトレードする場合は、FX会社が限られることに注意してください。

MT4についてよくある質問

最後に記事のまとめを兼ねて、MT4に関する基本的なFAQを紹介します。 MT4を使っていると分析ツールの設定方法や操作方法、ダウンロード時のトラブルなど、さまざま疑問や問題が生じることがあります。具体的な質問とその回答は、各社のFAQコーナーに記載されていますのでチェックしておきましょう。また、ほとんどのFX会社には電話やチャット、メールなどのサポート体制がありますので、そちらを利用して疑問を解決していきましょう。

Q.MT4（MetaTrader4）とはどういうものですか？

A.MT4は、MetaQuotes社が開発したFX取引のプラットフォームです。使い勝手のよいチャートと、豊富なインジケーターを利用できます。MT4では、EA（自動売買システム）によるシステムトレード機能の他、プロレベルの高度なテクニカル分析も利用可能です。

Q.どうやってMT4を利用すればよいですか？

A.MT4を利用するためには、MT4に対応しているFX会社の口座を持っている必要があります。まだ口座を持っていない場合は、口座開設を行いましょう。すでに口座をもっている場合は、FX会社の公式ホームページからMT4をインストールしてください。ただし、MT4に対応していないFX会社もあるため、まずは自分の口座がMT4に対応しているかどうか確認しましょう。

Q.MT4とMT5の違いは何ですか？

A.MT4は世界中のFXトレーダーが現在も愛用しているFX専用ツールですが、開発はすでに終了しており、MT5はその次世代版です。双方にそれぞれメリット・デメリットがあるものの、初心者の方には積極的にアップデートが行われ、MT4にもない機能が数多く搭載されているMT5がおすすめです。

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